アウトドアガイドの日常

職場である雪山や川での出来事、日々思うことなどを中心に書いていきたいと思います

『好きなことを仕事に』①

こういう仕事をしているとお客さんや知り合った人なんかに「毎日楽しそうですね~」と言われることが多いんですが、個人的には「仕事が好き!」っていうのは働く上での最低条件だと思っています!

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ゲストより楽しむくらいの気概がないとガイドは務まりません!

何故かと言えば普通に生活をしていたら「仕事」が自分の人生の中で最も多くの時間を占めるからで、

『睡眠よりも、家族や大切な人との時間よりも、多くの時間を費やす仕事が好きになれないというのはとっても不幸なこと』

のように思えるからです。

ということで今回は「好きなことを仕事にする」ことに関して10年以上アウトドアやスノーボードに携わっている自分なりに書いてみようと思います。

 

 仕事は楽しいか?と聞かれた時に今のあなたはなんと答えるか? 

ところで、この記事を読んでいる皆さんは今の仕事は楽しいでしょうか?

やりがいを感じている人、そうでない人、ストレスを抱えている人…それぞれいるとは思いますが、おそらく自分のブログにたどり着く人の大半はアウトドアやスノーボードなんかをやっていて、割と充実したライフスタイルを送れている人が多いのではないかとは思います。

 

とはいえ、今の日本では「仕事は楽しいか?」みたいな本や、転職に関するブログやコンテンツがヒットしている以上、仕事がつまらなかったり、やりがいを感じていなかったりという人はおそらく想像以上に多いのではないかと思います。

冒頭の「楽しそうですね~」と言ったお客さんにしても、『楽しく働く』ということが彼にとっての当たり前のことではないからこそ出た言葉であろうことは想像に難くありません。

 

ではどのようにしたら好きなことを仕事にして生きて行けるのか?

ここからは仕事をする上で自分なりに大切にしていることや、考えていることなどを書いていこうと思います。

 

前提条件①:
やりようはある!

当たり前のことですが、「~だからできない」というのは諦める理由を探している時の言葉です。

世の中には「物理的に不可能」なことは多いのですが、仕事やライフスタイルに関しては、現代社会は非常に寛容的で多様なので『非常に難しい』ことは多くても『絶対にできないこと』はあまりないように感じています。

例えば僕に「人生楽しそうだね」って言っている人にしたって、生活水準を犠牲にし、貯金を切り詰め、ローンをしないようにすれば僕と同じような生活は簡単に実現できると思いますし、逆に僕より前にアウトドアガイドをやっていた人でIT企業に転職し、今ではリンゴの会社でエンジニアをやっているような人だっています。

確かに年齢を重ねれば脳の機能も身体能力も徐々に低下しますが、60代でスノーボードを始める人だっているように、何をやるにも遅すぎることはないというのは一つの事実です。

そして仕事をするからにはなんとか仕事をハック(工夫)して単純な仕事は面白く、つまらない仕事は最小限にしていく努力を日々行うことが大事だと思います。

前提条件②:
『お金≠幸せ』

当然のことではあるのですが、今までの経験と色んな人と会ってきた中で間違いなく言えることはお金は人生における幸福の必要条件の一つであっても十分条件ではないということです。

アウトドアガイドやスノーボードインストラクターは一般的に社会的に地位が低いという認識があることや収入が非常に低い/不安定であることは事実ですが、実際に「社会的地位」が低くても幸せな人はたくさんいるし、逆にサラリーマンで年収を1千万円もらい、持ち家や家族があっても不幸であった人も知っています。

最終的に幸福な人生を歩む上で大切なのは「自分はどんな人生を送りたいのか?」という明確なビジョン(信念)を持つことです。

そしてそのビジョンを達成するために社会的地位が必要なのであればそれを得られるように努力する必要はあると思いますが、個人的に見てきた不幸な方々はそういった地位を手に入れること自体が目的化してしまっているケースが多いように感じます。

 

もちろん、仕事の納得感という面で給料や待遇も大切だとは思いますし、ある程度のお金もないと生活が成り立たないのが資本主義経済です。

しかし、給料や待遇ばかりを求めてやりたくもない仕事をただただこなすようでは元も子もないのではないでしょうか?(その先により大きな目標があれば一時的に納得感のない仕事をやるのもありだとは思いますが…)

前提条件③:
好きな仕事≠楽な仕事

好きなことを仕事にするというのは必ずしも楽ではありません。

ガイドやインストラクターであれば必要な体力や技術を維持する努力が必要ですし、それ以外の職業でも知識や技術を磨き続けてこそ対価として報酬が発生するので「何もせずに儲けたい」という人はそれこそ最終的には生活保護などを受ける『フリーライダー(ただ乗り人)』に甘んじるしかないと思います。

仕事と報酬の関係に関する勘違い

そもそも仕事の報酬というのは元来「その人が提供する価値」に対して支払われるものなので、何も価値を提供できない人に回ってくるものは基本的に何もないし、同じ価値しか提供できない人には同じ割合の報酬しか回ってこないということを認識する必要があります。

また、労働者層で目にする機会が多いのは「会社が〇〇してくれない」や「上司が〇〇してくれない」という意見ですが、それにしたって自分から言わせれば「じゃあ自分で全部やって社長/上司と入れ替わっちゃえば?」であるし、それが何らかの理由でできないのであれば自分にもまだ成長するべき余地、やるべきことがあるのではないかと思います。

そして今多くあるベンチャー企業のような成長段階にある会社や社内でも新設の部署なんかでは「できるやつがルールを作る」というところがあるので、「どう足掻いたって会社の構造がそうさせてくれない、うちは年功序列なんだ」という方に関しては転職や、「上司が使えないので無理」という方にはある程度の規模の会社であれば部署移動、あるいは社内起業のような選択肢もあります。

仮にあなたが働いている会社が完璧な事業プランを出しても耳を傾けてくれないのであればそのプランを持って銀行へ行き、融資を受けて起業してしまう方が精神的にもよろしいのではないでしょうか?

注:ちなみに起業に関するアドバイスは自分が個人事業主として働いている方に言われたことなのですが、自分の場合は考えた結果『組織に所属するフラストレーション<組織に所属することによって得られるメリット(=労働力のレバレッジや、ベースをイチから作る時間の短縮)』)の方が大きかったので起業はしていません、悪しからず

また、会社にいるだけである程度の給与が保証されるような大企業のメリットを享受して働いている人に関しては、そのメリットを享受できる権利とトレードオフになっているものを認識した上で、自分にとって何が一番大切なのかを再度考える必要があるのではないかとも思います。

自分の欲求と向き合う

というわけで、自分は常々「自分が何を求めているのか?」を(嫁さんの力も借りて)見つめなおすようにしているのですが、この『自分の欲求』自体も、自分の精神的な成長度合いによって変わってきます。

なので、「気付いたらやりたくもないことをやっていた」ということにならないように、数年に1回くらいはまとまった時間を取って見つめなおした方がいいと思っています。

(そういう作業がそもそも必要でないほど芯ができている人は悩むこともある程度好きなことを仕事にできているか、仕事の中で好きなことを発見できているのだと思います)

参考リンク:

自分と向き合うための第一段階

自分と向き合う方法は色々ありますが、好きを仕事にしたければまず大事なのは「自分が何が好きで、どんな価値観を最も大切にしているか?」ということを自身で把握することだと思います。

例えば、自分であれば

  • 身体を動かすことが好き
  • 新しい技術や知識を仕入るなど、成長感のあることが好き
  • 人に何かを伝えたり、教えることが好き
  • 目的が明確で、納得感があれば作業は苦ではない

のような性格的な特徴があります。

そういう意味で、アウトドアガイドやインストラクター、そしてこういったブログを書くという行為は非常に自身の欲求とマッチしていて、こういった自分の根源的な欲求を満たしてくれる仕事をしている時こそ、人は幸福を感じることができ、それに伴いパフォーマンスも向上するのだと思います。

 

好きでもない仕事のその先

もちろん、好きなことばかりできないのが人生ではありますが、少なくとも人生で最も大切であるべき『自身の定義ともいえる人生の信念』を曲げてまでやらねばいけない仕事というのは基本的にないのではないでしょうか?

自分の人生は自分だけのもの、時には泥水をすするような瞬間があっても自分の大切にしていることに関しては絶対に譲らない!と決めていれば面倒な作業や嫌なこともできないことはないはずですし、逆に信念に反することばかりやっていると自分もいつの間にか『ソッチ側の人間』になってしまう上に不幸になるので、自分の信念に対して正直に生きることは大切だと思います。

そのためにも「10年後自分はどうなっていたいか?」を意識して、今の延長線上にその未来がないのであれば、何かを変える努力をしないと10年後に後悔している自分と出会う羽目になります。

そうならない為にもきちんと自分自身と向き合い、本当に必要なものを見極めて生活していくことが幸福感を感じられる生活への近道だと思います。

実践:『好きなことを仕事に』

さて、ここまでは大分長こと前提となる考え方などに言及してきましたが、実際に「じゃあどうやったら自分な好きなことを仕事にできんのよ」って話を…

書こうと思っていたのですが既に長くなってきてしまったので今回の記事も複数記事の構成にしたいと思います(笑)

 

つづく

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