ステージIVガンを乗り越えたスノーボードデモンストレーター
皆さんはスノーボードデモンストレーターという職業をご存知でしょうか?
そしてトップスポーツ選手の中にもガンサバイバーがいることをご存知でしょうか?
今回の記事ではステージ4ガンを乗り越えて活躍している、とあるスノーボードのトップアスリートの方とその方が伝えてくれているメッセージについて書いてみたいと思います。
デモンストレーターって?
日本にはSAJ(全日本スキー連盟)やJSBA(日本スノーボード協会)などの各団体があり、それぞれ公認インストラクター資格制度や検定などを運営しているのですが、各団体の理論を体現し、伝えていくのがデモンストレーターと呼ばれる人たちです。
分かりやすく言うと「インストラクターの日本代表」みたいな感じの方々で、認定には各団体の公認インストラクター資格を取ったうえで、主催する技術を競う大会(技術選やテクニカル選手権と呼ばれる)で上位に入り、さらに団体との面接に合格することが必要です。
そして認定も本当に一握りの人間にしか与えられないので、デモンストレーターになるということはそれだけで気の遠くなるような道のりですし、よき人格を備え、黙々と滑走技術を磨き続けられるある種の才能のようなものも必要です。
しかもデモンストレーター認定はいわゆる資格試験のように「取ったら永久に有効」であったり、イントラ資格のように「更新の講習だけ受ければOK」な代物ではなく、2年おきに選出が行われるので複数任期を連続でデモンストレーターを務めるには高い滑走技術を維持し続ける並々ならぬ努力が必要です。
SAJデモンストレーター 渡部亮
そんなデモンストレーターにSAJ(全日本スキー連盟)から認定を受けたスノーボーダーの知り合いがいます。自分が常勤イントラをやっていた当時、公務員として働く傍らで半ばボランティアのような感じで非常勤としてスクールに来てくれていた元プロスノーボーダー、渡部亮くんです。
とっても気さくな人で、ジュニア時代からアルペンレース競技で選手として活躍し、出会った頃は既にレースの第一線は退いて、テクニカル競技(技術選・テク戦)へ転向、デモンストレーターを目指して頑張っていました。
自分が常勤を辞めたくらいのタイミングでしばらく疎遠になっていたのですが、その後実はガンを患い、スノーボード自体から離れていたことを本人のSNSの投稿で知りました。
ガン発見~再発・転移、そして競技復帰
彼がかかったのは舌癌。最初はステージ1と告知されたものの、その後に再発・転移が発覚…今度はステージ4と診断され絶望の淵に立たされます。
大好きだったスノーボードからも離れてしまい、引きこもっていた亮君ですが、ガンサバイバーの体験談に勇気づけられ、ステージ4のガンを乗り越え競技へと復帰します。
競技への復帰、そして夢の実現
復帰後の2016年にSAJ全日本スノーボード技術戦で入賞、悲願でもあったデモンストレーター認定を果たし、さらに翌年は準優勝。2018年の技術戦では惜しくも8位で終了するもデモンストレーターに再認定、2期連続認定を果たしました。
ステージ4のガンを乗り越えてスノーボードの普及と発展に尽力する亮くん。そこに至るには一体どんな心境の変化があったのか?
当時のことをLavender Ringというサイトの動画で亮君が語っています。
短い動画ではありますが、一般人の僕らにも『生き方に対するのヒント』を与えてくれる動画になっているのではないかと思います。
11月3日放送のテレビ東京系「生きるを伝える」にも亮くんが出演しました!
バックナンバーのページから放送内容を確認できます。
亮くんからのメッセージ
どちらの動画でも亮くんが一貫して言っているのは「夢を持つことの大切さ」
自分も後悔のないように日々生きて行かねば!と勇気づけられました。
亮君が与えてくれる夢がガンと闘う人やサバイバーはもちろん、沢山の人の生きる道を照らしてくれますように!
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